わたしとはだれか
わたしとはだれか。
本を読んでいて、このような問いがあった。
転じて個性とは何かを考えてみた。
個性とは感性に比例して強くなっていく概念ではないだろうか。
人間には五感と呼ばれるものがある。視覚、聴覚、触覚などだ。これらはどれも自分より外の情報を得るためにあるものだ。
捉え方を変えると、自分とそれ以外を区別するためにあるのではないだろうか。
例えば、他の人を見ることで、自分のすがた、形の違いを認識できる。他にも、他人の話を聞くことで、自分との考えの違いを知ることができる。
つまり、感性が高まれば高まるほど、自分以外の外界と自分との違いの認識の量が増え、自分という存在がくっきりと浮き彫りになってくる。
そう考えると、わたしとはなにかを知りたいならば、より多くの考えや情報を得ていく中で、自分はどのような考えをするのか、どのような価値観があるのかを意識的に模索していくことで、発見できるのではないだろうか。
今の時代、スピードに追われ、忙しない時代になっている中で、自分と向き合う機会は少なくなっているのではないだろうか。
一度立ち止まって、自分とはどんな人間なのか、本など情報を取得していく中で、考えてみるのも人生を豊かにする一つの方法かもしれない。