情けは人の為ならずの意味とは?

情けは人の為ならず。

 

今の言葉の感覚で解釈すると、情けは人のためにならないからかけちゃだめだよーって意味かと思われる方も多いですよね。

 

実際、褒める教育という言葉が出来てきて、そこまで怒られずに育ってきた現代の人達にとっては

 

昔はやっぱり厳しかったんだろうなと対比して余計に間違った意味で捉えてしまいます。

 

しかし、本当の意味は、情けは人の為ではない、つまり、自分のため。情けは巡り巡って自分に返ってくるからかけた方がいいという意味なんです。

 

ここまでは良く聞く話ですが、捻くれている私はこう思いました。

 

じゃあ、情けは人のためにならないっていう場合にはなんて表現するんだよ!と。

 

どう表現すれば良いでしょうか?

 

少し考えてみてください。

 

 

 

 

私なりの答えは、情けは人の為にならず。

 

です!

 

え?

 

「に」が入っただけじゃん!

 

そうなんです。それだけで真逆の意味になるんです。日本語は面白いんですよ!

 

為ならず。を文法的に解釈すると、

 

為(名詞)なら(断定の助動詞なりの未然形)ず(打ち消しの助動詞ずの終止形)

 

意味は為ではないとなります。

 

為にならず。を文法的に解釈すると、

 

為(名詞)に(格助詞)なら(動詞なるの未然形)ず(打ち消しの助動詞ずの終止形)

 

意味は為にならないとなります。

 

つまり、「なら」が助動詞から動詞へと「に」を入れるだけで変化するわけです。

 

たった一文字の違いだけで意味は180度変わるというお話でした!山ちゃんオフィシャルブログまた明日!シーユーネクストタイム!